名前を呼んでも、振り向かなければ要注意!
言葉の発達が遅れると、知能の発達も遅れてしまう
1〜3歳ごろというのは、言葉が急速に増え、それに伴って知能も急に伸びる時期です。
この大切な時期に、赤ちゃん時代から引き続いてテレビやビデオ、DVDを長時間見せていると、
出てくるはずの言葉が出ないまま2歳、3歳になってしまうことがあります。
大まかには1歳を過ぎた子どもの場合、言葉の量と知能とは平行関係にあります。
赤ちゃん時代は、ハイハイや歩くといった運動機能の発達の早い子ほど知的な発達も早いのですが、歩き始めるとみな同じになってしまいます。
しかし、言葉がどんどん出てくる1歳半以降は、しゃべるかしゃべらないかで、
特に知能の発達に差がついてしまうのです。私たち人間が物事を考えたり判断するときには、言葉が不可欠ですから、
しゃべれないということだけでなく、知能全般が低下してしまうことになります。
言葉の遅れを見つけるポイント
言葉の遅れを早めに見つけるには、1〜1歳半ごろになって名前を呼んで振り向くかどうかがチェックポイントになります。
名前は1日に何回も呼ばれますから、生後7〜8ヶ月の赤ちゃんでも、名前を呼ぶとこちらを見るものです。
けれども、これが1歳半になってもできないということは、大きな問題があると考えることができます。
また、言葉は出ていても、聞かれたことに対してトンチンカンな答えをしたり、コマーシャルの言葉しか言わない場合も要注意です。
言葉の発達の最低基準は、満1歳で「マンマ」など片言の単語が出ていること。
1歳半になったら、最低4つの単語はしゃべっていること。満2歳の時点では、単語だけでよいから日常会話ができていること。
例えば、「おしっこは?」と聞くと「ない」程度でいいので、相手の言ったことに対して、ちゃんと言葉で応答できることが大切です。
そして、3歳までには人の言うことがわかるだけでなく、自分の考えをはっきりと言えるよう、おしゃべりができていることも大切です。
こういったことができていない子の場合でも、お母さんは「男の子だから遅くても大丈夫」とか、
「こちらの言うことはわかっているのだから、そのうちしゃべるわ」と、のんびりかまえていることが多いものです。
けれども、テレビやビデオ、DVDの視聴が言葉の発達に有害であることを知らず、そのまま放置してDVDを見せ続けていると、
3〜4歳になったときに必ず言葉の遅れがはっきりしてきます。
言葉が発達するには、それに適した時期がありますから、その時期を通り越してしまうともう、正常な言葉の発達は望めなくなってしまいます。
また、言葉が発達しないとそれを使って物事を考えることができませんから、
知能も伸びません。その結果、集団生活ができなかったり、知能が伸び悩んで普通学級に入れなくなったりしてしまうこともあるということを、
ぜひ知っていただきたいと思います。
前出のパトリシア・クール博士も言っておられるように、
子どもが言葉を習得したり外国語を学ばせるときには、人とかかわりあい、言葉をかけられながら覚えることが不可欠な条件です。
画面を通しての語りかけでは何の効果もないばかりか、言葉の発達やコミュニケーション能力育成のためには悪影響だということを今一度
ご確認いただきたいと思います。もし、お子さんの言葉の遅れが気になっておられる方は、東京支社のカウンセラーに一度ご相談ください。
テレビ・ビデオ、DVDの有害性について、お話しました。
「家庭保育園」には、テレビやビデオ教材などを毎日長時間見せていて、言葉が出ないと悩んで駆け込んでこられる方がたくさんいらっしゃいます。
次のページではそういった方々の声をご紹介しましょう。
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